[フル]百濁の塔 -弐- raw

これ、俺のために描かれたやつじゃない？って本気で思った。正直、今まで恋愛も性体験も全部無縁で、自分の性欲とか感情すらよくわかってなかったんだけど、この同人読んで、「あ、俺ってこういうのが好きだったんだ…」って初めて自覚した。登場人物の距離感とか、ちょっと気まずそうなやりとりとか、最初の恥じらいとか、全部が“俺の世界”だった。キラキラしてないし、リア充でもない。でもその分、共感しすぎてページめくる手が震えた。エロいってより、心に来た。読んでる間だけは、なんか「自分でもこういう関係を築けるのかも」って錯覚して、少しだけ現実を忘れられた。読み終わったあと、虚無感あるかなって思ったけど、むしろちょっと救われた気がした。俺にも性癖があって、それが否定されずに表現されてる世界があるってだけで、めっちゃ嬉しかった。…ありがとう作者さん、マジで泣きそうになった。